●●● 第3章 花屋修業時代苦悩編
39回 [えぇ~、それはないでしょ!!]
次の日、時間前には本社に着きました。
部長の仕事が終わるのを少し待ち、
部長と次長と一緒に
隣の喫茶店で話を聞く事になりました。
開口一番、何と言われたのか。。。
覚えていません。
結構ショッキングな事だったのに、
記憶のいい私が
覚えていないのは、
やはり、ショックが強すぎて
記憶が抜け落ちているのでしょう。。。
聞かされた話は、
こうゆう事でした。
「今働いているお店が無くなる(つぶれる)」という事でした。
12月に入ったばかりなのに、
2月につぶれる話を聞くことになるなんて‥
私が入店したばかりの頃には
「この店を関西一の店にする」と豪語していたくせに‥
スクールのアシスタントは続けたいと、言っていた私に
「そんなものに固執しなくても、うちの店でスクールをやって
大きくしていけばいいじゃないか!!」って、言っていたくせに!!
「店がつぶれる」だけでもショックなのに
その後に、続いた部長の言葉
「宮川君には、電算に来てもらおうと思っているんだ」 って。。。
企業がやっていた花店でしたから、
本社の電算室に勤務を変える と言っているのです。
「結構です!!。お店は辞めますので、電算には行きません。」
私がそう言うと、
「来てくれると、思ったんだがね~」
って、アホな部長は言ったのでした。
人をバカにするのもいい加減にしてよねっ!!!!!
<つづく>
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昔のサラリーマンの、少し偉くなった人(重役)は
部下の人間を、本当に下に見ていると思います。
この部長や次長がいい例でしょう。
この話しを聞きに本社に行った日は、私はお休みの日でした。
それをこちらから本社に出向いているというのに、
切り出された話は、こんな話しで。。。
私に対して、少しでも「申し訳ない気持ち」があったならば
部長や次長自ら、花店に足を運び、
私が勤務の日に、話しをするべきでしょう。
12月に入店して、
急に2月に店を閉める話しが決定するはずが無いのです!
企業なのですから。。。
12月に、私が入店する時、
いや、する前には
店を閉める話しは、既に出ていたはずです。
人を雇うという事は、その人間の「人生を背負う」という事です。
また、花店というものは、特殊なもので
誰でもすぐに、花店の店長(代理でしたが)が出来るわけではないのです。
私を採用した理由の一つに、「お花の有資格者」である、
という事があったでしょう。
また、ある程度の知識や経験も採用する判断の一助になったでしょう。
私はお花を仕事にする為に、それなりの努力をして
ここまでやって来ていたのです。
その、「私の想い」をこの人達は全然分かっていなかったのです。
だから、こんなに簡単に「電算に行け」なんて言うのです。
ましてや、「行ってくれるだろうと思っていた。」 なんて、
バカも程ほどにしてもらわなくっちゃね!
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