●●● 第4章 花屋修業時代大阪編
56回 [企業への初活け]
新しい年が明けました。
新年、4日から殆どの企業が仕事始めです。
1月3日に、幾つかの会社を回って、活け込みをして行きました。
既に、花店は新しい社長に代わってはいたのですが、
前の企業の花部門の部長が、確か一緒に付いて来ていた様に記憶しています。
余談ですが、
社長が代わった後も、部長はちょくちょく花店に顔を出してくれていました。
新社長との繋がりもあった為でしょうし、
責任も感じていたのかもしれません。
その後、私はこの店を辞めるのですが、
そのあとも部長は花店の面倒を見ていたようですね。
面倒見のいい(?)部長と共に、
新年の企業巡り、「正月花の活け込み」をやりました。
依頼のあった、それぞれの会社から、鍵を部長が預かってきています。
だから、会社には、「誰も居ないんですよ」
シ~ンと静まり返った 会社の鍵を開け、
花器は会社側が用意して置いてくれていますから、
それに持参の正月花を活けていくのです。
10社くらいは、巡ったように記憶していますね。
色んな形の壷や水盤に活けさせて貰いました。
又設置場所も様々でしたね~。
会社の1階受付カウンターだったり
応接室だったり、仕事場内だったり‥
それぞれの場所や花器に合わせての
活け込み作業は、大変勉強になったのでした。。。
<つづく>
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好むと、好まないによらず、自然な流れでいくつかの店舗を渡り歩く事になったのですが、今考えると、「どれもがいい勉強になっている」のでした。
色々と起こってしまう出来事は、
やっぱり
「偶然」では無く、「必然的」に
「起こってくれている」 と思えて仕方無い私なのです。。。
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