●●●●● 第2章 花屋修業編
20回 [ブライダルフェアー]
私はこの北野のお店に、たった半年しかいなかったのですが、
(ジューンブライダルである6月1日~11月30日までの丁度6ヶ月でした)
短い期間でしたが、いくつかのホテルや結婚式場などと提携していたお店では
時々「ブライダルフェアー」の為のブーケ作りがあったのでした。
定番のブーケ以外に「新商品」も出品しなければなりません。
1番新参者である私には、「新商品制作の依頼」などあるはずも無く‥
それでも、やっぱりNFDをやっていたお陰で
「実力」は認められており、定番のブーケなどは
作らせて貰えたのでした。
以前の回でもお話した、
ベテランのお2人が「新商品」を制作されていたのですが、
見ていて「新鮮」で「興味深い」ものでしたね。。。
NFDでは、「お花を綺麗に並べる」様に作るのですが
2人が作るブーケは全然、お花の配置や向きが違って
「へぇ~っ」っていう
「驚き」がありました。。。
並べてしか作った事がないと、「崩す」という事がどれだけ難しいか‥
随分後になって、それは分かるのですが。。。
1度だけ、ホテルのブライダルフェアーに借り出された時がありました。
「明日○時に、ホテルシェレナに入ってね」
って言われて、ホテルに行くと
広い会場には
色とりどりのドレスが吊るされ
多分、主力商品である
「お薦め」のドレス達が「マネキン」に着せられているのでした。
まだ若くて、
籍は入れたけれども、お式を挙げていず、ドレスを着た事の無い私には
とっても「羨ましく」「眩しい」存在なのでした。
ブライダルフェアーでの、花店の店員としてのお仕事は
「お客様へ、出品されてるブーケの商品説明や」
「背の高い大人びたご新婦で、Aラインのドレスにされるのであれば、カラーのアームブーケも綺麗ですね‥」だったり
「12月のお式だったら、クリスマスイメージで羽など入れてもいいですね~」とか
「2月には、このお花は手に入らないんです。」etc‥
元金融機関の窓口で
「接客」が嫌になって辞め、
「人としゃべらなくていい、キーパンチャー」を選んだ私でしたが、
お花屋さんに移って、接客が楽しくなっていたのでした。
そして、このブライダルフェアーでは
ますます、お客様と「お話しをする事が楽しくて‥」
またこのフェアーに参加されていた、ホテルの従業員さんや、様々な業者さん達が
とってもいい人達で。。。
ドレスについても、ドレスの業者さんが色々と教えてくれたり
「宮川さんは○○だから、このドレスが似合うよ★」なんてことも言ってくれたり‥
私が行かせて貰ったのは、たった1日だけ だったけれど、
とっても「楽しい一日でした。」
後から、花店の専務にこう言われました。
「皆が(ホテルの方やフェアーに来ていた業者の方)が
宮川ちゃんの事気に入って、
あの子今日は来ないの?って聞かれたよ」って。。。
終わってからも、嬉しい「ブライダルフェアー」なのでした。。。^^
<つづく>
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たった6ヶ月だったけれど、
このお店で「学ばせて貰った事」は、すっごく沢山ありました。
これまで、平凡に生活していた私だったのですが、
「ある日突然に」その日はやって来てしまいます。
それが原因で、北野のお店も辞めなければならなくなってしまうのですが‥
私にとっては、「大きな転機」がそこまで来ていたのでした!!!
(ここから先は、ちょっと重たいのです。
どう、書いたものやら‥ 考えるな~。。。)
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