波瀾万丈宮川の My Flower Story 第3章-33

 第3章 花屋修業時代苦悩編 

     33回  [それって、私のせい?]

新年が明けました。

色々あっても、時間は確実に過ぎていきます。

 

お店にも大分慣れてきていましたが、
一向に慣れないのが、主婦Aさんの態度でした。

 

この地域は新興住宅地で、
新しく街を開発し、この地に花店として
入る折に、「ここには、花店は1店しか入らない」
と聞いて、出店したらしいのですが、

 

蓋を開けてみると、なんと3店舗が他に入っていたのです!!

 

住民は高いローンで、あまり羽振りが良くありませんから
贅沢品であるお花なんて、めったに買いに来ないのでした。

 

1日に訪れるお客さんも少なく、
売り上げも大した事などありませんでした。

 

仕入れは、本店の仕入れ担当さんに
欲しい花材をファックスしていたのですが、

当然の如く、仕入れの量もセーブしていたのです。

 

 

そんな或る日、

花部門の次長がお店にやってきました。

Aさんが、次長に電話していたのです。

 

「宮川さんが、お花を仕入れてくれないから、花が無い!!」
と言って‥

 

次長はどこからか、花材を調達してきていました。

そして、バイトのKちゃんと一緒に
4人で花束を作る事になったのですが。。。

 

Aさんは、元アパレル関係の会社に勤めていて
そこから、花束の依頼があったらしいのです。

それもかなりの数。

5000円のが10個くらいあったもしれません。
(記憶が定かではありませんが、かなりの数でした)

 

その依頼があった事を、私は知りません。

知っていれば、当然花材の注文をするでしょう。

 

私には、何にも知らせずにいて、
「宮川さんが、花を仕入れてくれない!」と次長に言う。

 

次長からは
「困るじゃないか」と一言だけ
言われましたが、それ以上

何やかやと、言われる事はありませんでした。

 

次長もひょっとしたら、私とAさんの関係を分かっていたのかもしれません。

 

次長が私を怒って、
私が「花束がある事なんて、知らなかったから、注文を掛けなかったんです。
伝える事が当たり前の事じゃないですか?」と反論したら‥

 

もめる事が分かっていたから、取り立てて何も言わなかったんじゃないかと
思います。

 

 

あの時、Aさんに、私は何も言いませんでした。
今思えば、何故何も言わなかったのか???

「言っても、負ける」と思ったのかな。。。

 

うん、確かに、負けそうです。

 

こんな感じの日々が

まだまだ続くのでした。。。

     <つづく>

——————————————————————————–

この花束の依頼は、毎年恒例のイベントの為の様で‥
だから、Aさんは事前に分かっていたのですよ。

ホント~に嫌な人ですね。

もし、今の私だったら、この人を何とか出来たかもしれません。
でも、この時の私は、まだまだ若くて‥

若いというより、青くて‥
対処出来ないでいたのでした。。。

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