●●● 第3章 花屋修業時代苦悩編
40回 [災い転じて]
店が無くなるということは、
AさんやKちゃんにとってもショックな事の様でした。
でもこの事によって、一つ嬉しい出来事がありました。
なんだと思います???
分からないでしょ~。。。
もったいぶるなって?
ごめんごめん、
Aさんが優しくなったのです!
店が無くなると決まっても、
私の仕事振りは変わりませんでした。
仕事をする私に、
Aさんが、
「宮川さん、そんなにしなくても、もういいんじゃないですか~。。。」 って。。。
けんか腰のいつもの感じじゃなくて、
フンワリと力が抜けたような、
ちょっと、優しい感じになっていたのです。
店がつぶれると分かった時、ショックだったのだけど、
かなり、ホッとしている自分もいました。
だって、もうAさんと顔を合わせなくていいんですから‥
それなのに、この時になって初めて、Aさんが優しくなったのです。
「なんで離婚したの?‥」 なんて、話しを振ってきたり。。。
だから、離婚に至る経緯も、話したりしました。
今迄、さんざん意地悪されて、急に優しくなったからって、
自分の恥ずかしい部分を、この人に話さなくてもいいじゃないの‥
とも、思わなくもなかったのですが、
優しくなった人に背を向ける気も無かったのでした。
それから店を閉めるまで、
結構楽しい日々が続いたのでした。
<つづく>
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12月1日に入店して、3月末には閉店という事になってしまいました。
僅か、4ヶ月の短さです。
それも2月には閉店が分かっているわけですからね~
というわけで、
ここで私がジッとしている訳がありません。
でも、その動いた事が、またまた悲劇を招くのですが‥
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