●●● 第3章 花屋修業時代苦悩編
43回 [謝罪]
「2~3年は、葬儀の花店で働いてくれないと‥」
って、先生に言われた私でしたが、
取敢えず、今すぐには辞められない事と
こちらが閉まっても、転勤しなければならなくなった事をお伝えしました。
なので、申し訳ないけれども
葬儀の花店には行けなくなった旨を伝えたのですが‥
やはり、先生から出てくる言葉は
「困る」
「2~3年は行ってもらわないと‥」
という言葉でした。
かなり、重い気持ちで電話を切りました。
そして、次のお休みの日に
先生のお店に行ったのでした。
店内に入ると、従業員さんと先生の奥さんがいらして
「先生は?」と聞くと
別室に居ると教えられ
お部屋に伺いました。
先生はパソコンに向かってらっしゃいました。
「先生、この度は本当に申し訳ありませんでした。」
「折角、ご紹介して頂きましたのに‥」
「すいませんでした。」
「本当に、すいませんでした。」
私が幾度声を掛けても、
先生はパソコンに向かったままで、こちらを向いては下さいませんでした。
再度、詫びの言葉を言い、
最後に
持ってきた手土産をテーブルに置いて
失礼したのでした。
最後の最後まで、
先生は私の方を見る事はありませんでした。
<つづく>
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先生を大変怒らせてしまった今回の出来事でした。
先生と相対していた時の事は良く覚えているのですが、
この時の、帰りの自分の気持ちは、
どんな風だったかは、さっぱり思い出せません。
もし、既に面接も終わり、
先方様と勤務のお約束をしてしまっていたのなら、
大阪店には行かなかったでしょう。
ですが、まだ面接にも伺っていなかったので、
先生には申し訳なかったですけれども、
お断りしてしまったのでした。
この時、葬儀の花店へ行っていたら
今どうなっているのでしょうか?
自分の意思で、大阪の花店を選んだ私でしたが、
ここでも沢山のドラマが待っているのでした。。。
【宮川の提言】 「謝る時には、決して言い訳をしてはいけません。」 この時の事を振り返って考えてみましたが、 ・店が閉まる事になり、先生に相談に行った事→別に悪くないよね ・「葬儀の花店だけれども2~3ヶ月働きにいかないか? 1度面接に行ってくれ」 と言われ承知した事 → これも取り立てて悪かったとは思わない。 ・大阪店で働くと決めた事 → ここで初めて、先生に対して迷惑が掛かるのに‥ という考えが出てくるのですが‥ ・先生にお電話で先ず連絡し、謝罪に伺った事 → しょうがない、自分なりにはキチンと言い訳をせず、謝る事が出来たと思います。 人生にはこんな事が幾度となく、訪れると思います。 だって‥ とか、○○のせいで‥ とか、思っていても、口に出してはいけないのです。 |
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