●●● 第3章 花屋修業時代苦悩編
44回 [最後の日]
葬儀の花店へも、
お詫びのお電話を入れさせて頂きました。
まだ、面接にも行っていない早い段階でお断りしたので、
お相手の方も、怒ってはいらっしゃいませんでした。
「出来る人が来てくれるのを、楽しみにしていたのに
残念です‥」
と優しく言ってもらいました。
感じのいい方だったのが
救いでしたね。
そして、
3月末に神戸駅の近くに引越しをしました。
4月に入って、会長が花店の3人(Aさん、Kちゃん、私)をランチに招待して下さいました。
「ご苦労さんと、お詫びを兼ねた食事会」でした。
「申し訳なかったね‥」と会長からお言葉を頂きました。
言いたい事は山ほどありましたが、
それは胸に秘め、美味しくいただいたのでした。。。
4月下旬、お店の中の物を片付け
掃除をし、
幕を張って、中が見えない様にして
閉店となりました。
最後の日は、とっても気持ちのいいお天気の日でした。
最後の日、Kちゃんは居なかった様に思います。
(最後だから、居ないはずは無いのですが、私の記憶にはありません。)
Aさんと部長と次長と私の4人で片付けて、
4人で最後の写真を撮りました。
「結構笑顔の、いい写真でしたヨ☆」
<つづく>
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いよいよ、来月から
大阪店へ行く事になりました。
Aさんは、主婦なのでお店は辞める事になり、
私は店長として、Kちゃんはバイトとして働く事になったのでした。
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