波瀾万丈宮川の My Flower Story第6章-78

 第6章 フラワースクール創成期 

     78回  [新たなスクール]

花商組合主催のフラワースクールは
大阪梅田駅のすぐ近くに設立されました。

 

私以外の講師も決まり、レッスン内容の摺り合わせをする為に
数度会議を開きました。

私以外の講師陣は、かなりの「大御所」ばかりでしたね。

 

その名を知った時は、「驚き」でした。

なんせ、ビッグネームばかりで…

なんで、こんな高名な人達の中に私なんかが入れたのか???

 

でも、スクールの立ち上げで
最初から高度な事を教える訳ではないので、
話しについていけないという事はなかったのですが…

 

最初は教室でお会いしていたのですが、
その日は堂島にあるホテルで話し合う事になりました。

ホテルのロビーに入った所で
講師陣の中でも一番の高名なM先生とお会いしました。

 

M先生は重そうな紙袋を両手に提げていらっしゃいました。

そこで私は、

「お持ちします。」と声を掛けたのですが、

「いいですよ。」と、ヤンワリお断りされたのです。

 

 

ちょっと、驚きでした!!

この少し前の時代、超ワンマンな先生の様子を見てきていました。

別のあるお偉い先生が、自分の荷物をスタッフが持ってくれなかった事で
お怒りになった という話しも聞いていました。

エレベーターに乗っていて、途中の階でスタッフが乗り込んで来たのに
「お荷物お持ちします。」と言わなかったらしい。
それで、かなり怒られた そうなのです。

 

だから、「大物」という人達は、荷物なんか自分では持たないものかな…
って、思っていたのでした。

 

 

「いいですよ。」と断って、荷物を持って歩く、キリッとしたM先生の姿に
オードリーヘップバーンの話しを思い出しました。

「オードリーはスタッフがいても、
自分で持てる自身の荷物は、自身で持った そうなのですよ。」

 

あれだけすごい大女優だったのに。。。

M先生の姿がオードリーと重なって、
「カッコいい!!!」 と思った私なのでした。

 

私以外の先生が3人だったのですが、
K先生はM先生に似たタイプの実力派の先生でした。

最後の1人、I先生はとっても可愛いタイプの先生で、
よく「飴ちゃん」を下さいました。

「飴、どうですか?」 って。。。

 

お2人の先生が私にとっては
緊張する先生だったので、
このI先生の存在には大変助けられたのでした。

ひょっとすると、もう1人先生がいたかもしれません。

でも記憶に無いのです。

なぜかと言うと、打ち合わせは2~3回だけの事でしたし、
教える曜日がそれぞれ違いましたから。。。

 

開校してしまうと、全く顔を合わせる事など無かったのでした。

     <つづく>

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開校して早い段階で、この回でご紹介した先生方は
この組合のスクールからは手を引かれる事になります。

そして、私以外の講師は
全て(全員ですよ)様変わりする事になったのです。

新しい先生方は、国家検定の「フラワー装飾技能士コース」と花屋を育てる「フローリスト養成コース」を教える という事でした。

ですから、NFDと趣味のコースを教えるのは
私だけになったのです。

 

今考えると、結果的には、楽になったんじゃないかな…
と思います。

レッスン内容も、教え方も「私の自由」に出来たのですから…

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