●●● 第6章 フラワースクール創成期
79回 [屈辱]
生協のスクールでの出来事です。
今思い出しても
「悔しい」「腹立たしい」
「屈辱」の事件がありました。
生協さんには、
組合員であるお客さんの中から「役員」になっている人がいました。
その役員さんと、生協の職員さんが
時々会議を開かれます。
西淀川店での出来事でした。
レッスン前だったか、レッスン後だったか…
定かではありません。
いつもであれば、お花のレッスンと会議が重なった時は
喫茶店などで会議をしてくれていた様なのですが
この時は、レッスンしているお部屋のすぐ隣の部屋で
会議をされていました。
この会議の前の出来事だったのか？
終了してからの事だったのか？
役員の女性（綺麗な人でした）が
私にこう言ったのです。
「どういう事で、ここで教えているんですか？」
何だかイヤミったらしい言い方でした。
他にも何か言われたのですが、
ハッキリと覚えていません。
この後の出来事が「衝撃的」だったからです。
紙を出して、
「ここに、住所と名前を書きなさい」というのです。
「あんたは、どこの誰やねん！！」という訳です。
静かに、「敵意無く」聞かれていれば
素直な気持ちで、ひょっとしたら書けたかも しれません。
でも、その表情や口調は「敵意むき出し」で。。。
私には
「何故？？？」
「何故、この人からこんな風に言われなきゃいけないの？？？」って思って、
書く事を躊躇しました。
すると、殊更に声を荒げて
「書きなさい！！」と言うのです。
仕方なく、
差し出された紙に 「住所と名前を書きました。」
すると、その人は
どうしたと 思います？
私が書いたその紙を
取り上げて
「別にこんなん、いいんやけど…」と、言いながら…
「ビリビリに引き裂いたのです！！！」
＜つづく＞
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「破くんだったら、書かせなくてもいいじゃないですか！！」
紙を破いて、部屋をすぐ出て行った彼女でした。
その後は彼女と言葉を交わす事はありませんでした。
すぐレッスンを始めた為なのか、
レッスンが終わって、片付けて帰った為なのか は覚えていません。
彼女が出て行った後で、西淀川の店長がこう言いました。
「先生が可愛いから、焼きもちをやいてはるんよ」って…
私への嫉妬の為に、こんな事をしたんじゃないか と言うのです。
とっても「信じられません」。
彼女のこの行為も「ショック」だったのですが、
もう1つ「悲しく」思った事があります。
「紙に書け」と強要されている現場に
西淀川の店長も花屋の社長もいたのです。
私は社長を「尊敬」もし、「信頼」もしていました。
それなのに、
この時
社長は「助けてくれなかったのです！！」
その事は結構大きなショックでしたね。
私が書いた紙を「引き裂く」彼女に対して
「それはないんじゃないか？」
と一言でも言ってくれたらよかったのに…
「書け」と強要してくる彼女に
キチンと説明してくれたら良かったのに…
多分、彼女は「フラワー教室の意味」を知らなかったんじゃないのかな？
って思います。
「生協側から頼まれて、教室が開校した事」
「花代は生協の売り上げになる事」
を知っていたら、「こんな事をする筈が無い」と思うのですが。。。
あの時に、その説明をしてくれていたら…
私は、あんな「屈辱」を受けなくても良かったのに… と思います。
今の私に同じ事が起これば、今度は自分自身で解決できる筈だとは思いますが、
あの時の幼い私では、「怖さ」と「驚き」だけが先に立ってしまったのでした。
このずっ～ぅと後になって、
1つの事件が起こりました。
皆さんの記憶にも、残っている人がいるかもしれませんね。
そうです。
元長野県知事 田中康夫さんの「名刺事件」です。
長野の役人さんでしたっけ、県議でしたっけ
田中さんの名刺を受け取って「折り曲げた」事件がありましたよね。
あれを見た時、「憤慨」しました。
本当に失礼な事件でしたね。
腹を立てながら、「私のあの時と同じだ」
そう思ったのでした！！！
世の中には、同じ様な事をする「失礼な人々」がいるものなのですね。
でも、この紙を破かれた「屈辱」の翌年
そんな事件など吹っ飛ぶ
「大変」な事が起こるのでした！！！
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