●●● 第7章 フラワースクール迷走期
107回 [自然観察]
グリュンベルグでの4日目。
今日は朝から、「歩きやすい靴」
を履いて集合。
「自然観察」に出かけます。
学校の回りは、実に多くの自然に囲まれています。
アスマン先生を先頭に、学校を後にしました。
前日から降り続いた雨は、朝がた止んだようで。。。
すこしぬかるんだ道や、濡れた草を気にしながらの散策になりましたが、
雨の後の自然は美しい!!
緑も、赤い実も綺麗に映えています。
この辺は、「実もの」が豊かです。
今まで自然に生えているのなんて見た事のない
「クルミ」なんてのも見る事が出来ました。
おおよそ、誰が見ても「美しい」と感じられるであろう「自然」から
一般的には「気づかれもしない」だろう自然まで。
「うっそうと生茂った緑の森」
「苔むした大木」
「その下に、生息する繊細な命」
「風になびく、ススキみたいなグラス類」
「乙女の頃、探したクローバーの密集地帯」
「川べりに咲いている小さな花」
「水面に浮いている浮き草に枯れ草」
大木から、コケ まで。
大空から地べたまで。
そこには、沢山の「自然」がありました。
花を「職業」としているのに、
「意識」した事など、あまり無かった「自然」でした。
<つづく>
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「自然」は人間の手では、幾万年かかろうとも
「作り出すこと」など 出来ない 「芸術」です。
「フラワーデザイナー」を志す人間にとって、
一番の先生が、 「自然」 なのでした。
それを見て、「何を感じ」
「何を伝えたいと思うのか」
「デザインするという事」は、
「心を鍛えないといけないのかもしれませんね。」
あなたには、自然を受け入れる「心の準備」が出来ているでしょうか?
そして、
自然に心を動かされた時、
それを「表現したい!!」という、衝動にかられるでしょうか?
衝動にかられて、
実際に、
「感動」を「カタチ」にする「術(すべ)」をもっているでしょうか?
「感動を伝えられる術」
それが、「フラワーデザイン」なのです★
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